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▷開催趣旨

今秋、本島の笠島地区のにてAIRを実地し、現代社会の大きな流れの中で育ってきた若い芸術家達が、島という異なった環境に訪れ、島民などさまざまな事柄との対話を通じて、島の環境と生活、情報化社会と流通システムからの離隔、地域コミュニティの特殊性などを学び、文明や環境の違いによって及ぼされる人間性の変化を疑義し、それらの疑問を現代美術の視点でとらえ創造する制作活動を行いその成果発表として展覧会を開催します。

 

国の重要伝統的建造物群に指定された美しい笠島地区は、戦国時代からの栄華を色濃く残している反面、現代のネットワーク社会からの疎外(離隔)や独居高齢者の増加が進行しています。しかし、その断絶されたかのように見える環境は、実は現代社会では薄れてしまった人と人との強い繋がりを生み、島に特質した価値を生み出しています。

島で日々繰り返される行為と行為の縁は物理的あるいは人為的な離隔によって様々な価値の相違を認識するきっかけを生み、双方の価値の変換を促して、あらたな価値を育む可能性を秘めています。

 

さまざまな事柄の縁を隔てては繋ぐ。

コネクション/ディスコネクション

▷塩飽諸島本島の歴史と笠島

瀬戸内海の中でも西備讃瀬戸と呼ばれる、岡山県と香川県に挟まれた海域の28の島々を、「塩飽諸島」と呼んでいます。 香川県の中西部丸亀市には、五つの人の暮らす島 ( 本島、広島、手島、牛島、小手島 ) と、七つの無人島 ( 上真島、 下真島、烏小島、白石、長島、弁天島、向島 ) があります。

本島は、島の周囲約16km、瀬戸内海のほぼ中央に位置しています。海底の地形が複雑で潮の流れが速いことから、優れた水夫が育ち、塩飽水軍と呼ばれました。

彼らは戦国時代から、船手衆として重要な役割を果たした歴史があり、運送業で栄えました。

笠島地区は、本島の北部にあり、塩飽水軍の本拠地として中世の城下町の面影をとどめた港町で、文化財となる建造物を集落を群として残しており、門・土塀・石・水路・ 墓などの「工作物」、庭園・生垣・樹木等の「環境物」の保存が図られており、1985年から国の重要伝統的建造物群に指定されています。 

主 催:Honjima Art Project 実行委員会

代 表:前田 華奈(HANNA)

m a i l:honjimaartproject@gmail.com

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助 成:香川県芸術文化振興財団

協 力:出葉正浩(iduliha design)

▷展覧会

会期 2013年10月5日~11月4日

会場 香川県丸亀市本島笠島地区周辺

招聘作家 小井隆也 (現代美術家/名古屋)

     住吉山実里×玉邑浩二 (ダンサー/京都)

     盛圭太 (現代美術家/パリ)

協賛作家 千葉尚実 (美術家/香川)

     HANNA (現代美術家/香川)

▷アーティスト・イン・レジデンス 

期間 8月下旬~9月下旬

会場 香川県丸亀市笠島 あたらし屋

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